中国の歴代皇帝に献上されたといわれるラプサン・スーチョン(正山小種)は、福建省のお茶です。茶葉の最後の製造工程で、松の木を火でいぶして、その熱で茶葉を乾燥させます。そのため松の木の匂いのあるスモーキーでスコッチウイスキーのような香りを持つ紅茶になります(正露丸の香りにも似てなくもないかも・・・。)
中国茶やウーロン茶の生産が盛んな福建省で、交易の拡大から17世紀、ヨーロッパ人の好みに合わせ生産したお茶が紅茶の始まりとか。その最初の中国産の紅茶がこのラプサン・スーチョンと言われています。 その芳香はヨーロッパ人を魅了し、当時、中国の外交使節が献上した紅茶をグレイ伯爵がジャクソン社に製法を伝え、「アールグレイ紅茶」を生み出すきっかけになったといわれています。
5月に摘まれた新茶は、採摘(一芯三~四葉(強い葉)で摘む) 萎凋 (室内で行う30度ほどの湿気の多い部屋で30分に1回混ぜる )揉捻(しんなりしたら発酵しやすい様に揉捻する) 発酵(木の桶に茶葉を入れ、湿気の多い部屋で発酵(リンゴのにおいがする)) 過紅鍋(鍋の中で攪拌して発酵を留める )複揉(茶の色を出すため) 燻焙(松の木で8時間焙煎) 複火(乾燥) という工程を経て、9月中旬に輸出されるそうです。等級は8等級まであるそうですが、その多くは海外に輸出されています
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